師匠のこと

2013.10.5 17:23

活字を譲って頂いた印刷屋さんであり、私の師匠、高橋昭さん84歳。
活版印刷のことは、全て高橋さんから学びました。今では時々ご飯を食べに行ったり、お酒も飲んだり。活版以外のことも色々話します。
最初は、仕事の合間を縫って通う私に「やっぱり今週も来たのか」「本当に今から活版印刷屋を始めるのか」「結婚したほうがいいんじゃないか」とか言っていました。
でも、毎週通う私をみて、だんだんと本気なのだとわかってくれたようです。
高橋さんは「こうでないと駄目」とは言いません。私が自分のやり方でやってみても、「それで一度やってみたら」と言って、うまくいかなければ「わしはこうしてる」と教えてくれます。私のやり方でやってみて成功したら「そういうやり方もあったのか」と言って、自分のやり方を教えてくれます。昔から押し付けられるのが嫌いな私にとって、とても良い師匠です。
東山に印刷所をかまえた今は、金沢に来たついでに寄ってくれて、分からない事を聞いたり、最近の仕事を見せたりしています。三人目のおじいちゃんができたような感じです。
活字を譲って頂いたのが高橋さんで、本当に良かったと思っています。

 

“師匠のこと” への2件のフィードバック

  1. Eclair Noriko より:

    映画の続きを観ているようで泣けます。

    どきどきします!

    師匠の一部が一時は溶かさっれそうになったけど、ユートピアノさんの手によってまた文字が刻まれ、物語はつづいていく、、

    金木犀が香るせつない季節

    お仕事がんばってください。

    • MatsunagaSayaka より:

      ありがとう。
      もっともっと試行錯誤する余地が残っているし、試しすぎてわけわからなくなるとこまで一度行ってみなければ、と思っています。がんばります。
      金木犀いいにおい~と自転車に乗っていたら、銀杏も今全盛期だね。秋!

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