ブリコラージュ文字について その2
2025.7.30 11:38




#ブリコラージュ文字 は私の造語です。
ブリコラージュbricolageとはありあわせの道具を用いて自分の手でものをつくること。
活字という既にある物を再構築してつくる文字なのでこの名をつけました。
改めて学生時代に読んだレヴィ=ストロース「野生の思考」をひっぱりだしてみると、寸分違わず私のことが書かれていました…
そうして出来上がったものは、本来の用途では隣り合わないものが融合してできた一つのかたまり。
それは、私が活版印刷を始めるときに考えていた”新しいものと古いものが美しく混ざり合って共存している理想の社会”にも通じます。
新しい技術も便利だけれど、活版印刷だって選択肢としてあってもいいじゃないか、と思ったわけです。
そして印刷に限らず、新しいもの古いもの、異なるものが既に隣り合っているのが現実です。
作用しあって、調和していけたらいいのにな、と先日の選挙結果をみて改めて考えています。




彼が仕事をしているところを見よう。計画ができると彼ははりきるが、そこで彼がまずやることは後向きの行為である。いままでに集めてもっている道具と材料の全体をふりかえってみて、何があるかをすべて調べ上げ、もしくは調べなおさなければならない。
そのつぎには、とりわけ大切なことなのだが、道具材料と一種の対話を交わし、いま与えられている問題に対してこれらの資材が出しうる可能な解答をすべて並べ出してみる。しかるのちその中から採用すべきものを選ぶのである。(中略)(作り上げると言っても、結局のところ、でき上りと材料の集合とは部分の内的配列が異なるだけである。)(中略)
また、適当な材料が見あたらぬところへ他の要素を転用する可能性のあることによっても決定が左右される。
したがって一つ選択がなされるごとに構造は全面的に再編成されるので、それがはじめに漠然と想像されていたままであることも、当初によりよいと考えられていたままであることもけっしてないのである。
ークロード・レヴィ=ストロース「野生の思考」より
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