哲学者 鞍田 崇さんの名刺
2024.8.20 14:45鞍田さんとはかれこれ7年前からのお付き合い。
毎年、年賀状をご依頼頂いています。
当初は直接お会いしたことがなかったので、どんな方なのかなと著作を読んでみました。
今でこそ演技の世界でよく使われるインティマシーという言葉を、私はこの本で知りました。
柳宗悦の文章から、親しさ、悲しみ、慈しみ、愛おしみという言葉を含む部分を引いた後、鞍田さんはこう書かれています。
「愛」とか「心」とか「情」という言葉は誤解を招きかねない表現ではあります。(中略)しかしながら、私はあえてそれでよいと思うのです。主観的あるいは私的でなければ、インティマシーの感受はありえないと思うのです。自分自身でさえ、ふだんは省みることのない、心の中の私秘的な部分を惹起させる感覚が、いとおしさではないのでしょうか。
ー『民藝のインティマシー「いとおしさ」をデザインする』より引用
7年前この部分を読んで、私の心を動かす一見ガラクタのような古道具や、道に落ちているもの、古本、つたない裁縫、そして民藝、それらと私が作りたいものが初めて一本の線で繋がりました。
今回その線の延長上にあるブリコラージュ文字で鞍田さんの名刺を制作できたことは、私にとって感慨深いものがありました。
名刺が届き「かわいー!!」とメッセージを下さった鞍田さん。
これからこの名刺を受け取る方も、この鞍の字から愛おしさを感じてくださったら嬉しいです。
※ #ブリコラージュ文字 とは数種の活字を組み合わせて造られた文字。私の造語です。
この名刺では鞍の漢字をɄ 、B、十、安から造りました。
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